例えば、地球に初めて来たエイリアンに「兄ちゃん」のことを説明するとしたら、どんなふうに言う?「牛丼」の雰囲気とか、いや、まずは地球ののことから説明するかもね。

自信を持って叫ぶ兄弟と冷たい肉まん

明日への使命を忘れたスパイ


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雪の降る仏滅の夕暮れにお菓子作り


ちかこが、アパートのベランダにて、トマトを育てている。
実がなったらトマトソースを作るらしい。
育てているとは言うものの、しょっちゅう水分をあげないし、すぐそばで煙草をふかすので、ミニトマトの環境はこれっぽっちも良くはない。
丸1日、水も肥料も与えていないという場合の、トマトの見てくれは、葉っぱが垂れ下がっていて、人間ががっかりしているシルエットに似ている。
気の毒になったので、水と肥料をたっぷりあげると、あくる日のお昼くらいのミニトマトは何事もなかったように復活していた。

蒸し暑い月曜の早朝はお酒を
働き始めて間もないころ、知識がなく、大きなごたごたを起こしてしまった。
罪悪感を持つことはないと話してくれたお客さんだが、お詫びの方法も考え出せず、号泣してしまった。
お客さんの一人が、エクセルシオールのコーヒーをどうぞ、と言ってくれた。
勘違いで2つもオーダーしちゃったんだ、とニコニコしながら違う種類のドリンクを手に2つ。
長身で、ひょろっとしていて、すっごく穏やかな顔つきをした人。
ありがたかったな、と思い返す。

喜んで吠える弟と僕


さやかちゃんはパッと見おとなしそうに見られるようだけど、かなりアクティブな女性。
愛しの旦那様と、3歳の賢治の、仲良し3人一家で、イタリアンレストランのななめ向かいのアパートに住んでいる。
仕事も育児も完璧にこなして、毎日が充実していて、時間の有効活用は素晴らしい。
ちょっとでも暇を見つけると、どこか行かない?など絶対電話をくれる。
私は頻繁にホットケーキを購入し、彼女の家にお呼ばれする。

雪の降る土曜の夜にカクテルを
有名芸能人が電撃引退することで、テレビで大量に扱っていますが、とてもすごい!!。
また変わる総理が誰になるかっていう内容より報道でも順番が先ですからね。
どういった政治家が総理大臣になっても変化しないと思う人も大変存在するし、そんなことより大物お笑い芸人が芸能界をびっくりするほど突然引退というほうが何かしら影響がでそうなんですかね。

喜んで走る母さんと月夜


今更ながら、中学生のころから高校卒業まで、意欲的に学習をしていなかった。
周りが必死で取り組んでいても、私は言われるままの内容をしぶしぶやるといった感じだったと思う。
しかし、大学に入ってから私の好きな分野の勉強が始まると、内容がするりと頭に入るようになった。
そして、就職をして、見習い期間を経て実際の業務を任されると、今度は好き嫌い関わらず勉強せざるを得なくなった。
しんどいとか感じる時間もなく、ひたすら学ぶ時期が続いた。
頭を使うライフスタイルをしばらく体験すると、急に学生時代に真面目にしなかった勉強をやり直したいと思うようになった。
今では、同じように言っている人が周囲に何人もいる。

前のめりでお喋りする友達と横殴りの雪
社内で出会ったお姉さんがいる。
今までに出会ったことのないようなイメージで、その話がいつも面白かった。
おまけに彼女は資格大好きだということ。
幼稚園教諭の免許、ネイリスト検定2級、小型船舶の免許。
TOEIC800点、漢字検定準1級、元スチュワーデス。
公認会計士も受かったと聞いたような。
さすがにこれを母に話したら、君の勘違いだと思う、など言われたけれど。
彼女は、かなり年上の専務と結婚し退職していった。

汗をたらして走る家族と夕立


友達と1時に会う約束をしていた。
西鉄天神駅のいつもの大きな広場。
携帯を見ると、30分くらい待たせることになると電話がきた。
大きいテレビの前は合流地点なので、待っている人も時間が来ると去っていく。
iphoneでミュージックを聴きながら、景色をじっと見ていた。
でもあまりにもくたびれてそばのPRONTに入って、ジンジャーエールを飲んでいた。
それから、友人がごめん!と言いながらきてくれた。
お昼どこに行く?と聞くと、パスタがいいかもと言った。
色々調べてみたけれど、いい店を探しきれなかった。

怒って走るあの子と紅葉の山
けっこう昔から知ってたけど行ったことはないけれど、夜の動物園は、夜行性の動物がたいそう動いていて観察していておもしろいらしい。
行ってみたかったけれど、夜の動物園は行ったことがないけれど、娘がもう少しだけ理解できるようになったら行ってみようと思う。
もう少しだけ怖がらないようになったら、必ず、子供も喜々としてくれるだろうから。
よく行く動物園と隔たりのあるムードを妻も私も楽しみながら見てみたい。

ノリノリで熱弁する兄弟と僕


一年の中で、雨の続く梅雨の時期がなぜか好きだ。
部屋の中はじめじめしているし、外に出れば雨に濡れるけど。
その訳は、小さいときに、この時期に見られるあじさいがきれいで、それからあじさいが咲くのを楽しみに待っている。
長崎で付き合っていた、シーボルトと瀧の紫陽花の中でのデート秘話を耳にしたことがあるだろうか。
オランダ人に紛れて来日してきた、ドイツ人のシーボルトが、紫陽花を見ながら「お瀧さんのように綺麗な花だ」と話した。
雨の日にひっそりと咲くあじさいを見ながら何回も、お瀧さん、お瀧さんと口走った。
それが訛ってしまい紫陽花はオタクサと別名を持つようになったという。

どんよりした日曜の夜に焼酎を
太宰治の人間失格を読み切って、葉ちゃんの考えも共有できるな〜感じた。
主人公の葉ちゃんは生きていくうえで誰だって抱えている部分を、大分抱えている。
そういった部分を、自身の中だけに秘めないで、お酒だったり女だったりで、解消する。
クライマックスで、飲み屋のママが「葉ちゃんは飲んでも飲まなくてもいい子だよ」と話す。
その一言で、主人公の葉ちゃんは要領がよくないんだと、絶対悲しくなってしまう。




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